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テニアンが見せてくれた

それは、一回目の赴任でテニアンで仕事をしていたある夜のことだった。

なにもすることも無く退屈だった私は、一人港まで魚釣りをしようと、釣り道具をかかえて歩いていった。
今は資源保護の為、港での魚釣りは禁止になってしまったが、当時は桟橋からも普通に釣りを楽しめたのである。
港だから、そんなに大きな魚はいないと思うと大間違い!
1mを超えるロウニンアジがはいってきたりする。
だがその時は、マフティと呼ばれるフエフキダイの子供や、ヨスジフエダイ狙いの軽いタックルだった。

さて、港についてみると、空には満天の星空。
月も雲も無く、南東方向から西に向かって天の川が流れている。Milky Wayとはよく言ったもので、暗い夜空にミルクを流したように光り輝いている。
季節は、5月頃だったかな?
南十字星が綺麗に見えていたのを覚えてる。
その星空のあまりの美しさに、しばし釣りの事など忘れ、ぼ~っと空を見上げてた。
「おっといかんいかん、危うく何しに来たか忘れてまうとこだった。」
と、目を水面に戻したときだった。

空にあるはずの星が、水面でそのまま輝いていた!!

その日は無風状態で、水面もほとんど波が無い状態。まるで鏡に映っているかのように、天の川も南十字星も揺らめくことなく映っていた。
もう釣りの事などすっかり忘れ、ぼ~~~っとその壮大な景色に見とれていた。


合計するとテニアンには6年、サイパンには2年住んでいたが、あのような水面に映る星座を見たのは、そのとき限りだった。

当時はデジカメも無く、写真もないけれど、あの風景は今も思い出の中にしっかりと焼き付いている。
MOON ROAD

写真は、サイパンで仕事をしていたときに写した「ムーンロード」。(2005年5月)
思えば、高校2年の3月。兄貴を訪ねて両親と初めてサイパンを訪れた時も、深夜にチェックインしたサイパングランドホテルの窓から、ムーンロードが見えていた。

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テーマ : ひとりごと - ジャンル : 日記

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